経験と技術を活かした手仕事を
小林錺金具工房は初代 與三郎が京都で修行し、この大津の地で独立してから百数十年、四代にわたり錺金具の制作一筋に精進してまいりました。
神社や仏閣の建造物に取り付けるような大きなものから、仏壇に取り付けるような小さなものまで、様々な錺金具を制作しております。
神仏具の他にも屏風、掛軸、刀装具、これらの技術を活かした簪や帯留のような和装小物、工芸品、また文化財の修復も請け負っています。
小林錺金具工房は初代 與三郎が京都で修行し、この大津の地で独立してから百数十年、四代にわたり錺金具の制作一筋に精進してまいりました。
神社や仏閣の建造物に取り付けるような大きなものから、仏壇に取り付けるような小さなものまで、様々な錺金具を制作しております。
神仏具の他にも屏風、掛軸、刀装具、これらの技術を活かした簪や帯留のような和装小物、工芸品、また文化財の修復も請け負っています。
私の代となって十数年が経ちましたが、錺職人を取り巻く情勢は厳しさを増しております。今まで続けてこられたのは、お仕事をいただいているお客様、支えてくださる職人の方々、そして応援してくださる身近な皆様のおかげです。ホームページを作る事でこの繋がりが更に広がっていくことを願います。
そして、常連様はもちろん、新たに知り合った方々にも満足してもらえる事を目標としていきます。幕末・明治時代に活躍された名人の超絶技巧を学びながら、現代の加工技術も使い、さらに技法を磨き、私にしかできない作品の制作に精進していきたいと思っております。
錺金具と言ってもとても広範囲で、建造物やその内装、神仏具の装飾品及び補強材のことを言います。
その中でも一番注文を頂いてきたのが、銅や真鍮を主に扱い、鼻先を断ち、ヤスリをあて、唐草等を彫り、金メッキで仕上げる。そのような錺金具の製作を百年以上にわたり本業としてきました。
今までに無かった工芸品、世の中に必要とされる工芸品を生み出したい。
『こんなものができないか?』『こんな改良はできないか?』等の声を作り手に直接お聴かせ下さい。全てが実現できるかどうかはわかりませんが、解決に向けてお客様と一緒に努力します。
そのような声から生まれた新作が、寺宝となったり、周年の記念品に採用されたり、様々な場面で御贔屓にしていただいております。
一言に『金物を修理したい』とご依頼いただいても、お客様によって状態は異なります。経年劣化によるヒビ割れ、長年の使用によって欠損や凹みなど問題は様々です。また、昔の鍍金は今となってはとても貴重なものです。鍍金を活かしながら修理するのかどうか等、現状に応じて修理方法を提案します。
以前、京都で実演していた時に知り合ったお客様から、娘が結婚式で使う髪飾りの依頼を頂きました。お客様の思い出の装飾品から貴石を外し、髪飾りへとリメイクいたしました。お客様はとても驚いて喜んでくださりました。このような瞬間に立ち会えることに、この仕事のやりがいを感じています。
ご満足いただいたお客様は、何度もリピートでご依頼をくださり、また知人を紹介してくださります。そうして、少しずつお客様が広がってきました。
私の技術で可能な限りお客様のご要望にお応えしたいと思っております。
京都では分業となっている錺屋と彫屋の技術を両立し、効率良く、連携が取れた仕事をします。
錺と彫りの両方をするからこそ、彫りの仕上がりを頭に入れて金どりします。そうすることによって、金どりから彫りまで統一感のある錺金具に仕上がります。また、急ぎの仕事にも対応できます。
地彫、うっとり、彫りぶくれ、透彫、文字彫り等、それ以外のものもお問い合わせください。
特上の総引から並物まで、魚々子も一粒、三粒、刻印等取り揃えておりますので、予算に応じて対応いたします。
一人一人の好みにあった品物作りを一つから承ります。
世界で一つだけの宝物作りのお手伝いをさせて頂きます。お客様に気に入ってもらえれば、子から孫へと受け継いでもらえる。そのような逸品作りこそ、私が日々心掛けている事です。そして、金属工芸の多彩な魅力を発信していきます。